「熱い躯」      さきと



何だ…誰か呼んでる…?
勘弁してくれよ…寝たの6時なんだって…
もう少しだけ…寝かしてくれ…


きっとむぎだ、頭では分かってんだ。でもよ、体がどうにも言う事をきかねぇんだよ。
瞼は重く閉ざされて、意識もすぐに閉じようとしちまう。
悪ぃ、もう少しだけ。




んっ…今何時だ?
俺は枕元に放り投げてあった携帯を手に取り、時間を確認する。
時刻は…12時10分!!!!
やべっ!
今日は俺の誕生日。
むぎと海に行く約束してたんだった!
俺は慌ててベッドから飛び起き、着たまま寝ちまったGパン・タンクトップのまま部屋を飛び出した。

マジやべぇって…
昨夜は突然ダチからの呼び出しで、ほんの少し顔を出すつもりでいつものプールバーに出掛けた。
本当なら今日の為に早めに寝とかなきゃって…おもってはいたんだけど。
あいつらが電話越しに「彼女できたんだって?連れてきて紹介しろよ〜何なら迎えに行ってやるからさ♪」
なんて半ば本気に言ってくるから、慌てて今から行く!って答えちまったんだよ…
誰が好き好んでむぎを連れて行くかってーの!
家を出る時に見せたむぎの顔があまりにも不安そうで…
「大丈夫だって、すぐ帰ってくるからさ」って、言ったんだよな。
でも、結局は朝まで帰してもらえなくて…
まぁ、俺も楽しかったからつい時間を忘れちまったってのもあるんだけどよ。
はぁ…やっぱこれじゃ、ただの言い訳だよなぁ。
とにかく、今はむぎの所へ行かねぇーとやばい!



キッチンに行くと、むぎはひとりダイニングテーブルに座り飯を食べていた。
俺が入ってきたのは分かってるはずだよな…でも、黙々と飯を口に運んでてこっちを見もしない。
あちゃ〜、完璧に怒ってる。
そりゃそうだよな、あいつ今日の海すっげー楽しみにしてたし…
今日の事は全面的に俺が悪いんだから、仕方無い。

「おっおはよう…」
めっちゃ顔引き攣ってるな、俺…
箸を置いて、むぎが俺へと向き直した。
「あら、麻生くん。随分とごゆっくりなお目覚めですこと!」
やっ、やばい…目が、マジだ…
「あっ、あのよ。なかなかダチが離してくれなくて…それで…」
「それはそれは、さぞや楽しかった事でしょうね。あたし、これから出掛けてくるんで。勝手に食べてくださいね!」
そう言うとむぎは立ち上がり、流しへと茶碗と皿を持って移動した。
ちょっと待て!出掛けるって何だよ!
「おいっ!出掛けるって何処行くんだよ!」
「麻生くんには関係ないでしょ!今日はずっと寝てたらいいじゃない!!」
水道の水を流しながら、乱暴に食器を洗うむぎの声は…怒鳴っているけど少し震えている。
流れる水を見つめたままで、後ろを振り向かないむぎ。
けど、その肩はかすかに震えていて…
泣かせちまった。また、俺はこいつを泣かせちまった。
むぎの小さな体がいつも以上に小さく見えて。
俺は後ろからあいつを抱きしめた。

「むぎ、悪ぃ…これから、海行こうぜ。もう、あんま泳げないかもしれねぇけど…」
あいつの震えがどんどん大きくなってく。
「あ…あさ…きくんの…ばかぁ〜〜!すっごくたの…楽しみにしてたん…だから!なのに…何度起こしても…起きてくれなくて…
麻生くんなんて、嫌いだ〜〜」
ポタポタと落ちていくむぎの涙。
あぁ…俺って本当情けねぇ。
「ごめん…頼むから泣かないでくれよ。俺おまえに泣かれちまうと、どうしたらいいのか分かんねぇんだ…」
自分が泣かせちまったのに、すっげー無茶な事言ってるよな、俺。
なのにむぎはしゃくりあげながら答える。
「そっ…そんなすぐ…涙…止まんない…もん!」
「どうしたら止まる?」
むぎはゆっくりと腕の中で回転し、俺へと向き直った。
その瞳からは、涙が後から後から流れている。俺は両手をむぎの頬へあてがい、流れる涙を親指で拭っていく。
俺の目を真っ赤な目で見つめながら、ポツリとむぎが呟いた。
「キス…してくれたら、止まるかも…」





*****





急いで支度を済ませ、バイクを飛ばしなんとか15時には海に着いた。
この時期だ、まだ日は影ってはこない。後1時間位なら泳げるか?
ビーチも結構帰った奴が多いみたいだし、空いてるな。
とりあえず、適当な所に陣取るか。
「むぎ、荷物見ててやるから着替えてこいよ」
俺は砂浜に座り込むと、着ていたTシャツを脱ぎながらむぎへと声をかけた。
「大丈夫だよ、もう着てきてるし」
なっ何!ちょっと待て、着てきてるって…
慌ててシャツを脱ぎ捨てると、横ではむぎが着々と服を脱いでいた…
「よいしょっと…」
「ちょっと待て!!!おっおまえ、こんな所で脱ぐんじゃねぇって!!」
既に上半身水着姿のむぎを自分の体で隠しながら、持ってきていた大きめのタオルをむぎへと被せた。
「別に水着きてるんだし、隠さなくても平気だって〜」
俺は平気じゃねぇ!
「早くどうにかしろって!」
「どうにかって…ここまで脱いだら残りも脱ぐしかないし。じゃあ、タオル貸して」
俺はバックからもう1枚タオルを出してむぎへと渡す。
むぎは腰にタオルを巻くと穿いていたショートパンツを器用に脱いだ。
なんだか、隠しながら脱ぐっていうのも…いやらしく感じちまうな。
やべぇ、俺なに考えてるんだ!
いや、そりゃちらちら見えるむぎの白い肌に目がいっちまうのは、その…仕方ねえ訳で。
だっ、だからと言ってここは海な訳だから水着にならなきゃ泳げねえし…
あぁ〜〜〜っ!何なんだ、俺!
「麻生くん?大丈夫?」
いつの間にか水着姿になったむぎが、心配そうに俺の顔を覗き込んでいた。
「だっ、だっ大丈夫だ!」
頭の中を覗かれたみたいで、なんだか居たたまれない…
目の前のむぎへと目をやると、ピンクの可愛らしいビキニを着ている。
こいつ、意外と胸があるから、なんていうか…可愛いんだけど胸が強調されて…エロいっていうか…
わぁ〜〜〜!俺はまた何を!
とにかく、俺も早く水着に着替えねえと!
「おっ、俺も着替えちまうから。おまえ、ここでじっとしてろよ!」
「分かってるって。麻生くんこそ迷子にならないでね〜」
俺は更衣室へ着替えに行こうと、歩き出した。
むぎはニコニコしながら手を振っている。

歩きなが俺は気がついた。
…俺があいつの傍を離れたら、やばいんじゃねぇか?
あんなエロ可愛い格好でいたら、ナンパが黙ってねぇ!!!
俺は更衣室に行くのを止め、来た道を真っ直ぐ戻った。
案の定むぎを遠巻きに見ている男共が!でも、まだ声はかけられてねぇみたいだな。
俺はその男共の横をわざと通り、むぎの所へ戻る。
「あれ?どうしたの麻生くん。忘れ物?」
むぎを見ていた男共を一睨みすると、諦めたのかその場から居なくなった。
「いや、やっぱ俺もここで着替える。タオル貸してくれ」
「えぇ〜〜〜!だって麻生くんは穿いてきてないじゃない!更衣室行きなって!」
周りをキョロキョロしながら慌てるむぎを余所に、俺はタオルを腰に巻きつけて水着へと着替えた。
「やだっ、ちょっと麻生くん恥ずかしいって!」
「大丈夫だって。誰も見てねぇよ。ほら、終わった」
男の俺の着替えなんて、誰も見やしねぇーよ。たとえ見られたとしても、おまえがナンパされるよりマシだ。
「ほら、着替えも済んだし、泳ごうぜ」
むぎの手を取ると、俺は海へと向かって歩きだした。






*****






既に人も疎らな海の中。俺達はまだ浅瀬で遊んでいた。
膝まで海につかり、水中を覗き込むむぎ。
目の前に居る俺は、どうしてもあいつの胸に目がいっちまって…
その、水着から溢れるんじゃないかって…馬鹿な心配しちまったり。
谷間が気になって仕方なかったり…
何ていうんだろうな、普段隠されている部分を明るい場所で見ているせいなんだろうけど…
その…えらく誘われてるような気分になるんだよな。
いや、むぎが誘ってるわけじゃないのは分かってるんだ!ここは海な訳だし、水着を着るのは当たり前なんだからさ。
でもよ、好きな女のこういう姿っていうのは…見たいような、見たくないような。
複雑な気分だ。

「麻生くん?どうしたの?」
俺はむぎがすぐ傍に移動していたのにも気付かずにいたらしい。
心配そうに顔を覗き込んでくるむぎ。
俺は頭をブンブンと振り、この邪まな考えを振り払おうとした。
その行動に不思議がったむぎは、俺の腕を掴んで更に密着してきた!
おまえ、振り払おうとしてるのに…戻ってきちまうじゃねぇかよ!!
今にも俺の躯に触れそうなむぎの胸。当然俺の目線からは小さなむぎを見下ろす形になって…
ばっちり胸の谷間を見れちまう訳で。
あの、柔らかくて美味しそうな胸が…
俺を呼んでいる…
もう、我慢の限界!俺は垂らしたままの腕を徐々に持ち上げて、むぎを抱きしめようとしたその時。
ぽつ、ぽつ、ぽつ。
「麻生くん、雨!!早く戻らなくっちゃ!」
むぎは俺の腕をすり抜けて、荷物のある場所へと駆けていった…






*****






「も〜、何で雨が振るのよ〜!」
慌てて荷物を持ち、近くにあった海の家へと駆け込んだ。
空を見ると、さっきまでの青空が嘘のように、どんよりとした雲が空を覆っている。
「こりゃ、結構降ってるな。どうするか…」
隣に居るむぎへと顔を向けた時、雨で濡れた髪から雫が首筋をつたい胸の谷間へ垂れていった。
何故だろう、たったそれだけの事なのに。
俺は躯が熱くなってくるのを止められなかった。
無意識に言葉が口を伝う。
「とりあえず、着替えてこようぜ…」


お互い着替えもすませた頃、雨が止んだ。夕立だったんだな。
結局海には1時間も居なかったけど、俺を煽るには十分すぎる時間だった。

残念がるむぎをバイクに乗せ、俺は高速目指して走り出した。
数分走ると高速の入り口を示す表示が見えてきた。
しかし俺は入り口へは向かわず、そのままバイクを走らす。
不思議におもったんだろうな、背中に抱きついているむぎの腕の力が強くなった。
悪ぃな、むぎ。
このまま帰れねぇや…



しっかし何で高速の近くってのはこうも多いんだろうな。
俺は何軒も並ぶ中から、適当な所へと入っていく。
メットの中で叫んでるむぎの声が、微かに聞こえるけど…もう、無理だから。
駐車場にバイクを止めると、待っていたとばかりにむぎが飛び降りた。
「ちょっと、麻生くん!なっ、何でこんな所に入るのよ!」
まぁ、そうだろうな。いきなり入れば驚くな。
「帰りたくねぇんだよ…駄目か?」
俺は顔を真っ赤にしているむぎの腕を掴んだ。
「駄目って訳じゃ…ないけど…」
「サンキュ」
むぎの腕を掴んだまま、俺達は入り口へと入っていった。





*****





適当な部屋を選び、中へと入った。
初めて入るそこは、意外と綺麗で。シンプルな作りの部屋だった。
俺はもちろん、むぎも初めてな訳で…
ふたりして部屋の中で立ちすくんでる。
そう、俺達が今居る場所は…ラブホテルだ。

どうにも、家まで我慢できなかったんだよ。
それに、家に帰れば他の奴らがいる訳だし…その、すぐにできねぇだろ。
だったら一番手っ取り早いとこっつったら此処しかねぇし。
好きな女のあんな姿見せられちまったら、我慢なんてできねえんだよ。
仕方ねえじゃんか。

俺達は未だに入り口に立ったままだった。
いつまでも此処で立っていても仕方ねぇし、とりあえず中はいるか。
俺はテーブルに荷物を置くと、ソファーに腰を下ろした。
むぎはまだ入り口から動けないで居る。
なんだかそれが可愛くて。
今すぐにでも、抱きしめたくなった。

「なぁ、むぎ。風呂、入らねぇか?」
むぎの躯がビクッと揺れた。
「そっ、そうだね。麻生くん、お先にどうぞ」
やっぱそう返ってくるよな。俺は一緒にって意味で言ったんだけどな。
まぁ、いいか。時間はまだあるし、な。

「あぁ、じゃあ、先に浴びてくるな」

あいつと肌を合わせる事は、初めてじゃねぇけど。
やっぱこういう場所でっていうのは、緊張するもんだな。
少し、頭と躯を冷やしてくるか。


一気にシャワーを浴び、俺は備え付けてあるバスローブだけを羽織り部屋へと戻る。
ソファーには、所在なさげに座るむぎがいた。
「お先に。次、浴びてこいよ」
頭をガシガシを拭きながら、ソファーに座る。
と同時に、むぎが立ち上がりいそいそとバスルームへと歩きだした。
「じゃぁ、いってくるね」
「あぁ」
バタンっと、ドアの閉まる音が聞こえ、暫くするとシャワーが流れる音が聞こえてきた。
何気にバスルームの方へ目を向けると、湯気の中から裸のむぎの姿が見える。
ラブホだもんな、風呂の中が見えるようにガラス張りだよな。
まだむぎとは一緒に風呂に入った事はない。
あの家に居る限り、一緒に入るのは無理だから。
ぜってー後で一緒に入ってやる!
まぁ、その前にあいつをその気にさせねぇとな。


シャワーの音が止まり、扉からバスローブ姿のむぎが出てきた。
「これ着ちゃっても良いんだよね?」
自分が着ているバスローブの裾を摘み、俺へと確認する。
「あぁ、良いんじゃねぇの?置いてあったから、俺も着ちまったし」
「なんだか、着慣れないから変な感じだね」
そろそろと俺の傍まで歩いてきたむぎは、ソファーへと腰かけた。
落ち着かないんだろうな、バスローブの裾を未だに弄ってる。
その姿、可愛すぎだ…

「むぎ…」
下を向き、バスローブを弄っていたむぎの顎に手をかけ上を向かせる。
「あっ…」
これから起こる事を予感してか、むぎの頬が赤く染まる。
そんな顔、煽ってるだけだ…

啄ばむようなキスを繰り返し、ゆっくりとむぎの緊張を解いていく。
舌で軽く唇を撫でると、戸惑いながら僅かに唇が開いた。
もう、数え切れないくらいしているキス。
なのに未だに恥じらいをみせるその仕草に、俺はまた躯が熱くなる。
だんだんと激しくなるキス。
バスローブの合わせ目から手を滑り込ませると、何もつけてないむぎの柔らかい膨らみに辿りつく。
口付けながら、俺の手はむぎの胸を揉みしだく。
キスの合間に漏れ出す吐息。
その吐息がどんどんと大きくなっていく。
息苦しいのか、唇をずらそうとしてくるけど…俺は逃がさない。
執拗に追い求め、漏れる吐息ごと飲み込んでいく。
むぎの白い肌が次第に赤みをもっていく。
もっと見たい。
名残惜しいけど、折角広いベッドがあるんだしな。そっちに行くか。
潤んだ瞳であがる息を必死で整えようとしているむぎを抱き上げ、そのままベッドへと連れて行く。
「麻生くん…」
「ん?」
「なんだか、恥ずかしいね…」
そんな可愛い事言われちまったら、止まらねぇぞ。

ゆっくりとベッドへむぎを降ろし、そのままむぎを跨ぎ膝立ちになり寝転がっているむぎを上から見下ろす。
「そうだな…でも、たまにはいいんじゃねぇの。こういうのも…さ」

可愛いな、本当に。
こんな姿、俺しか知らないんだぜ。
艶をおびて火照る肌とか、潤んだ瞳で溢す吐息とか…さ。
たまんねぇ。

バスローブの紐を解き、むぎを生まれたままの姿にする。
何度見ても、綺麗だ。
恥ずかしいのか、両手で胸を隠し、太股をすり合わせている。
はぁ、マジそそる。その姿。
いつもなら恥ずかしがるむぎの為に部屋の電気は消している。
でも、今日は…
「麻生くん、もう少し暗く…して?」
「悪ぃ…今日は無理だ。おまえの姿をしっかり見たいんだ…」
「いやっ…恥ずかしいよ…」
懇願するような瞳を向けられても、俺は暗くしてやらないぜ。
「恥ずかしいなんて、感じなくなればいいんだよ…」
俺は着ていたバスローブを脱ぎ捨て、むぎへと覆い被る。



「あっ…」
首筋からゆっくりと舌を這わせ、柔らかな胸に辿りつく。
形良い胸は、俺の手によって形を変えられる。
その度にむぎから漏れる吐息。
もっと聞きたくて、右胸の頂も同時に舌で攻める。
飴玉を舐めるみてぇに、舌先を使いチロチロと舐める。
左胸を揉みながら、たまに指で弾く。
そうするとむぎの躯がビクッと仰け反る。
もっと…もっと…
舐めていた頂に、軽く歯をたてる。
そうすると、むぎは更に躯をびくつかせる。
もう、下の方も我慢できなくなってるだろうな。
両足をすり合わせてる…
弄っていた双胸から離れると、俺はそのまま脚の方へと手と顔を動かして行く。
内腿に手を這わしていくと、期待していたとおり泉からは蜜が溢れていた。

「あっ…あぁ…」
まだ触ってねぇのに…な。両脚を開かせ、指を泉へと忍び込ませる。
そこは既に潤いすぎるほど潤っている。
このまま入れちまっても平気じゃねぇ?なんておもえるくらいだ。
でもよ、やっぱ味わいたいじゃん。おまえの甘い蜜をさ。

俺は指の代わりに、尖らせた舌先を泉へとあてがう。
「あっん…」
やっぱり、甘い…こんなに美味いのもったいねぇ。
わざと入り口だけを舌で弄る。
そうすれば、ほらな…
「あっ、麻生、くん…もっと…」
「もっと、なんだよ…言ってみろって」
恥ずかしがりながらも、言葉を捜すむぎの姿。
俺はこんな風に強請るむぎがたまらなく好きなんだ。
ゾクゾクしてくる。
「ちゃん…と、触って…」
「あぁ、分かった。触ってやるよ…」
溢れている蜜を啜り上げ、指を2本泉の中へ入り込ませる。
こいつの感じる場所なんて、躯が、指が…覚えてる。

ヒダを指で引っかくようにしながら、2本の指を広げ中を掻きまわす。
むぎの息がどんどんあがる。絶え間なく漏れる吐息。もっと聞かせろって…
指は中で動かしながら、膨らみを主張しだした蕾を舌で舐めあげる。
「んっあぁ…っ」
蕾を刺激すれば、中の指は締め付けられる。
本当、素直な躯だよ。
こいつのイク顔、早く見てぇな。
ほら、もっと感じろよ…

中を掻き回し、むぎの反応が変わる一箇所を攻めながら、蕾を吸い上げる。
「あぁっっ…あぁっ!」
背中を反らしながら、指を一層締め付けてむぎはイク。
あぁ、、マジ可愛い。
この顔、可愛くて仕方ねぇよ。

痛いくらい主張をしている、俺自身。
そろそろ限界だな。

まだ肩で息をいているむぎへ、俺は容赦なく言い放った。
「悪ぃな、俺もう限界だ」
熱い塊となった俺自身を、まだヒクついている泉へとあてがう。
「麻生くん!まだ…もう少しだけ…あぁっ!」
だから、限界なんだって。
敏感な状態の泉の中。そこは熱く潤って…俺に絡みつくように締め付けてくる。
「くっ…まだ入れたばっかだって。そんな締め付けるなよ…」
「そっんな事…言われても…はぁっん」
入れただけでイっちまいそうだぜ。
相変わらず、こいつの中は気持ち良い。
俺はむぎの細い腰を掴み、激しく動く。
絡みつき離さないというように、あいつの中は俺を捕まえる。
激しすぎる動きに、あいつの声が悲鳴のように部屋に響く。
優しくしてやれなくて、悪ぃな。
おまえの中に入っちまうと、どうにも押さえがきかねぇんだ。
「んっ!はぁっぁっ!…ああ…ぁっ!!!」
むぎの中がきつく締まり、俺を搾り出すように絡みつく。

「…っ!むぎっ!!」
「あさき…くっ…っ!!」






*****






俺はぐったりとしているむぎを抱きしめている。
「麻生くん…激しすぎだよ…」
まだ息が整わないむぎを見ながらおもった事を口にする。

「なぁ、今度は風呂でしようぜ?」
「なっ!なに言ってんのよ!!!」
真っ赤になって叫ぶむぎ。そんな顔もまた可愛い。
「折角だし、一緒に入って、ついでにしようって」
俺はむぎの頬っぺたを突きながら、強請る。
「なぁ〜、今日俺の誕生日だし。いいじゃん」


「も〜〜っ、麻生くんのばか〜!」



なぁ、こんな俺も良いだろ?



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麻生、お誕生日おめでとう!!
やっぱり君が大好きだ♪

その照れ顔も、広い胸板も、押さえがきかないところも…
みんなひっくるめて愛してます♪
これからも愛をいっぱい注がせてくださいね。



会員NO.1のさきとです。
最後までお読みくださってありがとうございます。
私にしては珍しく、攻めな麻生ですがいかがでしたでしょうか?
でも、基本は押さえのきかない奴なので(笑)
愛いっぱいで書きましたが、久々の裏なので殆ど勢いで仕上げました(笑)
どうやら私も、麻生だと押さえがきかなくなるらしいです(苦笑)






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